
松山市鷹ノ子町・高浜地区における図根点の復元について
図根点の亡失の各状態による具体的対応
(イ).工事以前に亡失点が存在している場合の作業方法
この場合は1点から点数に関係なく作業が出来る。
(1)亡失予定図根点の前視の図根点、亡失予定の図根点、後視の図根点を順次器械点とし
て観測し、図根点の位置、夾角に異変がないかどうか確認する。
(2−1) (1)の作業後、各図根点に変更がなけれは、亡失予定図根点の10m程度以内の所
で、ほぼ十字を原則として準拠点を4点設置し、亡失後の復元の為の観測をしておく。
(2−2)(1)の作業後、観測の結果に不一致がある場合は、どの図根点が移動しているか検
討し、その前後の図根点より復元を行う。復元点から前後の距離と夾角を観測、確認後
(2−1)の作業を行う。
(3) (2−1) の十字型の準拠点が、近隣の地形等でとれない場合は、一直線上の延長点
と、その距離及び、ほかに最低2点の準拠点を設置しその夾角と距離をとっておく。
(4) 工事完了後、亡失点の復元は準拠点を利用して金属鋲を設置
(5) 金属鋲から前後の図根点の夾角と距離を確認
(6) (5)の確認後、金属鋲の周囲30cm程度の所4ヵ所に十字に金属鋲を設置し、砲金を設
置し、砲金をモルタルにて埋め込み作業を行う。
(7) 後日、モルタルが成定したのちにその移動がないかどうか、十字型の金属鋲で確認を
行う。
(ロ)既に工事が終了しており、図根点が亡失している場合
(A)1点のみの復元の場合
(1) 前後の図根点から亡失点を観測し、その位置をそれぞれ現場で特定する。
(2-1) 特定した位置が同一ならば復元点として、前後の距離と夾角を確認する。
(2-2)特定した位置が不一致ならば、割り込み作業を行い、復元点として前後の距離と夾角
を確認する。
(3) 復元点に金属鋲を設置し、周囲30cm程度の所4箇所に十字型に金属鋲を設置し砲金
をモルタルにて埋め込み作業を行う。
(4) 後日、モルタルが固定Lたのちにその移動がないかどうか、十字型の金属鋲で確認を
行う。
(B)2点の復元の場合
(1) 前視または後視の図根点から順次観測し、既設の図根点まで、仮の復元点を求めて
ゆく。
既設の図根点と観測の結果による仮の復元点に誤差を距離と角度を考慮して誤差配
分を行う。
誤差配分後の復元点ごとに距耗と狭角を確認し、微調整を行う。
(2) 調整後の点に金属鋲を設置し周囲30cm程度の所4箇所に十字に金属鏡を設置し砲金
をモルタルにて、埋め込み作業を行う。
(3) 後日、モルタルが固定したのちに、その移動がないかどうか十字型の金属鋲で確認を
行う。
(C)3点以上の場合
(B)の場合と同一の作業で理論的には可能かもしれないが、その誤差が大きくなりすぎる
為、2点の場合も含めて作業としては問題があると思われる。
基本的には、既設の図根点より1次、2次、3次と次数を一段下げた形で新設の結合トラ
バーを組むことが望ましい。
以上の作業手順の中で原則的には、図根点測量当時の観測データーがあればそれを使
用し、ない場合は座標に基き作業を行う。
以上の図根点の復元についての具体的作業は、各図根点から一筆測量を行うことにつ
いて、その位置誤差を極力少なくなることを考慮して行うことが最大の目的であり、現在復
元についての測量上の作業規定がない為、今後の改良及び規定化が大事であると思われ
ます。
また、単なる図根点の誤差範囲の検討だけでなく、一筆測量で使用できる図根点の1次、
2次の許容範囲も合わせて必要となっています。
平成5年1月
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第 11 章
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