三角点の探索


 三角点からの測量を行おうとするならば、当然三角点を探さなければならない。
 あまり三角点に興味のない方でも17条地図の閲覧の際、正三角形や逆三角形の三角点の
印があり、現場の近所に三角点があるようなので来たついでに見ておくか、といったように、三
角点を一回も見たことがないという土地家屋調査士はいないと思う。

 しかし、これは偶然見つけた訳で、図根点のように探そうと思って積極的に探したわけではな
いと思う。

 それでは、どうやってみつければ良いか、探し方は図根点と全く一緒である。

 ただ、国家三角点は2万5千分の1や5万分の1の地図には表示されており、あの山の上に
三角点があるのかと漠然と地図を見られていると思います。

 しかし、国家三角点を探すのであればこの地図で充分なのです。地図の等高線や標高をみ
れば地形がすぐ解りますし、2キロ四方が見渡せるような場所といえば地元の方であれば大体
見当がつくと思います。

 平地にも時々ありますが、ほとんどが山にあります、この場合は以上の条件から頂上へ頂上
へと登って行き、一番高い場所にひたすら登ればそこには航空標識があったり、測量会社の
測量の後のポールが立ててあったりして容易にわかる、登る労力をおしまなければ簡単に見
つけることが出来ます。

 しかし、図根三角点は案外決まった位置というものが無いのです。

 このあたりに三角点があればいいのになぁと思えば人間考えることは一緒で、大体その近所
にはあるものです。

 しかしこれは探す方法の説明にはならないと思います、図根三角点の場合は国土調査実施
機関に行かれて、三角点網図、三角点成果簿、図根点網図、多角点成果簿を閲覧してその座
標値、標高、図面番号を知ることができれば、市町村が作成している2500分の1や2000分
の1の土地集成図、更に同一図面番号の地籍図のコピーを手に入れることが出来る。

 さらに、念のため1万分の1程度の地図が手に入れば三角点のある大体の場所と地形を知
ることが出来る。ここまでくれば後は現地に直行するのみである。

 伐採のためのカマ、オノや巻尺をもって現地に向かえば、大体の場所に行き着くことが出来
る。

 そこからは土地の境界点から何メートルといったようにザッと探していけば、そこには図根点
などの確率よりもはるかにいい確率で三角点がスックとそこに立っている。

 また、広大な山林の中腹などにある三角点は境界から何メートルという訳にもいかず、先程
閲覧した標高がものを言う場合もあります。

 大体この林道が標高何メートルだからここから何メートル上がった位置であるといった土地
家屋調査士の距離の感覚にものをいわせる場合もあります。

 しかし、三角点の探索については平地であれば別ですが一人では行なわないほうが良いと
思います。

 国土調査後20年以上経過している場合周囲の状態は荒れ放題で雑木が生い茂り、伐採を
しながら三角点に向かう場合も少なくないし、マムシとの遭遇も考えられ、一人での探索は危
険だと思います。

 国土調査実施機関での閲覧で本来土地家屋調査士が使用する事が出来ない国家三角点に
ついても、国土地理院に閲覧に行くまでもなくその座標値を知ることが出来ますので1回の閲
覧でなるべく近隣の三角点の情報を知ることが大事ですし、図根点成果簿や三角点成果簿を
よく閲覧すればこの三角点からどの三角点を見たか表示されており、後々トラバー測量をする
ときの前視点、後視点をどれにするかの目安にもなります。 










第 6 章
     
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