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平成6年7月から11月に渡っての今回の基準点測量観測研修について、ここで取りまとめ および反省を行なう事にする。 @器械の点検 測量器械の測距・測角は特設検定場で点検を行い、各器械とも結果は良好であった。 ![]() A与点 与点は破損、倒れ等別に異常はなかった。 使用与点 四等三角点 権現・仁土・小早津・宮野浦・狩浜・須ノ崎 B新点の標識および埋設 新点の標識および埋設については、今回は観測の研修という事であったので、鋳鉄杭、鋲、 金属標を打ち込んで簡易に済ませた。 2回目の隣接地域の研修においてコンクリート杭等埋設は実施。コンクリート杭埋設の状況 については「杭は転んだ」に記載 B測量の方式 測量の方式は、与点数6点、新点が19点あり、新点を同じ次数の点としたいので、X、Y、A 型の定形型の網ではなく、多角路線の任意の集合により形成される様々な図形が混在する 多角網による結合多角方式とし、測量の精度は2級基準点に準じて行なう事とした。 ![]() C既知点数 多角網における既知点数は、新点数が19点であるので6点となる。 2級基準点の場合
D方向角のとりつけ 方向角の取り付けは、既知点6点のうち、宮野浦、仁土の2点で行なった。
E路線の辺数は、5辺以内とした。
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F節点間の距離 節点間の距離は150m以上となっているが、四等三角点権現から節ー1の間は木も多く、視 通伐採を行なったが90mしかとれなかった。K−2に向けての折れは直線に近くなるようにし た。
G路線長 路線長は、2km以内になるようにした。
H偏心距離 偏心距離は、S/e≧6の制限内にある。 I路線図形 路線図形は、外周路線の新点が1点だけ視通と海岸のためやむを得ず既知点を結ぶ直線 から外側40度の位置になった。 路線の中の狭角は60度以上になるようにした。
![]() J反省点・要望 参加者の多くが基準点測量(測量の?)の基礎的な知識及び技術が不足しており知識を吸 収し、経験不足を補いながらの観測であったため時間的にかなりの無駄があった。 観測計画においても再測が多かったため、当初予定が大幅に狂った。計画当初の綿密な 観測計画が必要である事を痛感した。 補正のための温度計、気圧計等について、日常業務ではあまり使用しないため、携帯を忘 れがちで、観測においては時間の記載および気圧、温度の計測を忘れがちであった。 体力については各人の節制により鍛え直す必要がある。 調査士個人の所有している器械についても、参加者の半数が2級経緯義を所有しており、 今後の基準点研修においても業者から器械を借りる事なく自己所有の器械で実習可能であ り頼もしい。 しかし、器械については、一社のみの機種ではないため、器械の高さ、反射板の高さがわ ずかに相違した。今後の対応について検討の余地がある。 日常的に2対回、3対回、鉛直角の観測、斜距離での観測、偏心観測等を積極的に取り入 れる必要がある。半対回の水平距離での観測が日常的な我々の測量にとって、地球は丸い という原点に帰り補正を行なうという習性を身につけたい。 観測について、時間的な制約もあるが、観測値がたとえ制限値内であっても納得がいかな ければ再測する勇気が必要である。同時に時間をかければ観測の値が良くなるものではな い。 計算において、電卓の使用について真剣に練習する必要がある。現場でのチェック等、確 実に一つの現場を完了するためには、計算のチェックには電卓を即座に使用出来るよう、そ の機能について十分修得する必要がある。 今後は基準点測量に慣れる事により観測時間の短縮、作業現場での段取り、最低不可欠 の器材の必要等、今回の研修により体験した、本来の基礎的な技術の修得を心掛け日常業 務への反映を願うものである。
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