国土地理院見学から
愛媛県土地家屋調査士会
小 野 勇
平成10年9月26日能島屋のメンバーで訪れた、国土交通省国土地理院「地球と測
量の科学館」の特別展示室で行われていた『測量機器 明治から平成まで展』におい
て撮影したものです。
展示室1
一等経緯儀
一等経緯儀
ドイツ・カールバムベルヒ社製
1880〜1950年代(明治から昭和)
にかけて一等三角測量に活躍しました。
望遠鏡の長さ:56cm
倍率: 約54倍
最小読取値:0.2秒
展示室2
三等経緯儀・30秒読経緯儀
(左)三等経緯儀
ドイツ・カールバムベルヒ社製
1880〜1950年代(明治から昭和)
にかけて三・四等三角測量に活躍し
ました。
望遠鏡の長さ:26cm
倍率: 約30倍
最小読取値:2秒
(右)30秒読経緯儀
日本、測機舎製
1950年代に四等三角測量等に
使用しました。
倍率:約30倍
最小読取値:30秒
展示室3
トランシット
(左)特級トランシット(ウイルドT3)
スイス・ウイルド社製
1950〜
一等三角測量等精密測量に使用
現在も活躍中です。
倍率:約40倍
最小読取値:0.1秒
(右)1級トランシット(ウイルドT2)
スイス・ウイルド社製
1950〜
三・四等三角測量等幅広く使用
現在も活躍中です。
倍率:約30倍
最小読取値:1秒
展示室4
一等望遠鏡・回照器・原簿袋
(中央)
一等望遠鏡
明治から昭和にかけて一・二等三角測量で目標の確認に使用したもので
倍率は約20倍です。
(左)
回照器
角観測をする時に、目標が長距離(一等三角測量は約45Km)にあり、
直接測標が見えない場合に、目標点に据え付け太陽光を反射させて、
観測者に目標点を知らせるための平面鏡を使った機械です。
太陽光を反射させるための平面鏡(中央に視準用の穴が空いている)と、
目標視準装置から構成されています。太陽の動きに応じ鏡を調節する
必要があります。
(右)
原簿袋
観測結果を記入した観測手簿(かんそくしゅぼ)を入れて持ち運ぶものです。
観測官にとって、観測手簿は、命の次に大切なものです。
展示室5
インバール基線尺
温度に対する変化が非常に小さいインバールという合金
(ニッケル約36%鉄約64%)でつくられた精密な尺です。
基線測量や基線場(鋼巻尺の定数を求めるための場所)
の設置等のための精密測定に使用しました。
線膨張係数は約1×10 −6乗/℃
目盛りは、尺の両端8cmの部分に1mmの目盛りが
刻まれています。
展示室6
光波測距儀
(左) 光波測距儀
ジオジメーター6BL型
スウェーデン・アガ社製
1970〜近年までに精密測地網測量等に活躍しました。
測定距離25Km
(中)
プリズム反射鏡
この反射鏡は、光の入射方向と同じ方向に光を戻すという
特徴があります。
プリズム1個を1素子といい、距離が遠くなるにつれて3素子
9素子等増加させて用います。
(右)
光波測距儀
ジオジメーター8型
スウェーデン・アガ社製
光波は、He−Neレーザー
1970〜近年までに精密測地網測量等に活躍しました。
測定距離60Km
精度 ±5mm+10 −6乗×D(D:測定距離)
(奥) 光波測距儀
日本・日本光学社製(ニコン)
(手前)
光波測距儀
メコメーターME3000
スイス・ケルン社製
光波はキセノン・フラッシュライト
1970〜近年まで活躍しました。
測定距離3Km
精度1mm±1×10 −7乗×D(D:測定距離)
超精密な測距儀で、短い辺長を繰り返し測定し、
微少な変動の監視等に用いられました。
展示室7
一等三角撰点図
二等三角網図
屋外展示1
三角点測標
屋外展示2
つくばVLBI 32mパラボラアンテナ
VLBI観測点
最近の測量では、宇宙からの電波を利用した
VLBI(超長基線電波干渉計)観測などの
宇宙測量技術により、世界共通の座標系で
地球上の位置を正確に求めることができる
ようになりました。
この金属標の位置は、VLBI観測をもとに正確に
求められた地球の重心を原点とした。
地球重心座標系と日本固有の座標系
(日本緯度経度原点と日本水準原点)とで
表されています。(建設省国土地理院)
能島屋のホームページ(平成12年)から転載
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