偏心について


 三角点にトランシットを据え付けし、他の三角点を視通する場合、ほとんど、視通が出来ない
のが現状であろう。
 雑木が繁り、伐採が必要であり見通しをあきらめる場合がほとんどである。
 また、ちょっと移動すれば両方の三角点がみえる場合もあるが、測量の本にのっている偏心
をしょうかなと思う気持ちはあっても後の計算が面倒くさいので、今回はあきらめようかなとな
る。

 しかし、測量の本に載っている偏心の方法だけにこだわらなくてもいいような気がするのです
が…。

 幸い、光波測距儀の発達により1.5キロ程度なら距離の測定も1素子で出来るようになりま
した。

 当然、距離測定することの出来る三角点の範囲がかなり広がっています。

 今までは、移動した地点から、あの三角点は見通しがきくけど少し遠いなぁとあきらめていた

三角点も距離を測定することが可能になりました。

 そこで、移動した地点(偏心点)を原点として放射測量により三角点同士の距離と角度を測定
すれば、三角点2個の任意の座標値を計算することが出来、当然、ST計算により各点の内角
を計算することができます。

 そして、その計算で得られた内角を操作することにより該当の三角点から他の三角点を見通
した角度として使用出来れば、偏心したのと同じ理屈ではないでしょうか、詳しくは後記の図で
説明する。

 ただし、この場合は正規の偏心と違い、この移動した点は移動距離が長いほうが精度が高
く、三角点同士の中間に位置するくらいの方が良いという事になりますが、我々土地家屋調査
士が日頃、行っている計算をここでも応用することができますので積極的に使用されても良い
のではないでしょうか。

 しかし、これはあくまでも便宜的な手段に過ぎず、正規の三角点同士を見通す事が基本であ
り、一番正確であることは言うまでもないことである。









第 6 章
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