序文にかえて


 地図をつくる意識は、昭和61年度鷹ノ子地区の17条地図作成モデル作業によって高まって
きていると思う。

 確かに、その後の調査士会が受託する仕事の中に、地図に類するものの業務が多くなって
いることは、公共嘱託登記土地家屋調査士協会の各業務報告書を見ても知ることが出来る。

 参考に、現在までの愛媛会の地図関連の業務を見てみれば、次の通りになる本会の事業で
高浜地区(地図混乱地域)、鷹ノ子地区の図根点を設置し、現在は、各地域で地図作り(今治・
新居浜・松山市北井門町・南吉田・堀江等)が進んでいる。

 これら地図作りのタイムスケジュールは法務局民事局に於いて、「地図整備の具体的方策」
の策定に於いて当面の緊急対策から中・長期の方策まで具体的な手法が策定されており、こ
の中で作業機関として調査士協会が筆頭に位置づけられている。

 また、独自の手法として、調査士協会が計画機関となる国土調査法第19条5項の指定によ
る地図の作製業務がある。

 これらの策は、調査士業界にも独自の展望が開けるものであり、大いに注目したい。

 しかし、今日までの地図関連業務も県下全体から見れば、極僅かなものであり、また、技術
的には、地図の定義に外れたものがあるかも知れない今までのように『地図作り、皆であたれ
ば恐くない』式の、他力本願では、進歩は有り得ません。

 近い将来の夢として、調査士業界独特の情報交換により、地図情報網(区域の抽出・問題点
の整理・解決手段の検討・作業ノウハウ・作業エキスパート等の情報収集と管理機構)を作る
ことが出来れば、県下どこの調査士も簡単で便利な地図作り作業ができるだろう。
 国家的事業であるこれらの地図整備に関わることは、調査士に課せられた社会的使命と考
え無くもありません。

 以上の夢の実現の一里塚として、今回、県内各地域の有志のお世話で法17条地図地区の
問題点に関する勉強会を開催し、種々様々な問題点を話し合って貰いました。今回それを拾
い挙げて整理しておくことによって、


 調査士の業務研修の役割を果たすのは、当然の事として、将来の地図の作製・管理面にお
いても役立つものと思います。

 その為にも、各地域に於いて色々な勉強会を積み重ね、地域性のある色々な情報を記録し
ていくのも、一つの研修方法だと考えました。

 以上の様な視点に立って、これまでの勉強会の記録を纏めたものを冊子として発表致しま
す。 勉強会の性質上情報交換を主体としているため各テーマについては思いつきのままに
記録されている所もあります。

 色々出されている測量作業規定からみると幼稚なところも多くありますが、しかし取りあえず
地方の調査士として「出来るところから実行・実践する」との基本姿勢で、編集したものである
ことを、ご理解ください。

 この冊子により、更なる情報交換を期待します。


        平成5年1月吉日     編集・愛媛会研究室







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