第6章 鷹子17条地図図根多角点検証 鷹子17条地図は昭和62年(1987年)法務局17条地図として実施され,愛媛会では全県下の土地家屋調査士全員参加の研修として取り組んだ,境界点については全点不動標識の数値法による地図です。 この17条地図の図根多角点について,今治支部の渡部毅会員の指導により平成14年(2002年)7月から12月にかけて実施した検証の報告です。 土地家屋調査士が自分達で作成した地図を検証することにより,地籍調査等で作成された過去の地図の問題点や,成果品としての地図から現地の境界をどのように扱う必要があるのか,法17条地図の備え付けられた地区の土地家屋調査士の業務についても得られるものがあると考え,「鷹子17条地図図根点検証報告書」として平成15年(2003年)3月31日に報告しました。 本編は,それを再編集して愛媛県土地家屋調査士会のホームページに掲載していたものです。 検証時は日本測地系から世界差測地系への改正の直後であり,電子基準点を使用したGPS測量は手探りの状態での検証でした。その後,街区基準点使用の義務化により,基準点測量についても周知され愛媛会の土地家屋調査士の知識・技術は飛躍的に向上しており,現在同様な事を行えばまったく別の結果になるかもしれません。また,不動産登記法の改正により第17条地図は法第14条第1項地図に変更されていますが,検証過程も大事であると考え,当時の状況のまま掲載することとしました。
|