測量競技会(H19.04.29)の報告
第29回勉強会

 平成19年4月29日(日)午前9時30分、会場の西予市宇和町の愛媛県歴史文化博物館駐車
場に集合。

 当日、いつも勉強会に参加していただいている大洲支部の宇都宮氏と補助者の二宮氏の参
加もあり、総勢8名になりました。

 先日まで、迷惑おっさんと老眼おっさん二人で実施しなければならないと覚悟を決めていまし
たが、うれしい誤算になりました。

 うれしい気持ちが天に通じたのか、良い天気になりました。

 そんな訳で急遽、観測計画を2名1組3班で実施予定を、4名1組2班で実施することになり
班編成については、迷惑おっさん・老眼おっさんを含む年寄り組のA班と若手二人を含むB班と
いうことに決定しました。

 閉合トラバースの要領で7点での観測、そしてそのうちの3点から前方後会法で1点を観測す
ることになっています。

まずは、仮設基線場(?)で各自持参のTSの距離検定


 各自、持参のTSで距離を測定しましたが、そんなにばらつきはなく、器械による較差も最大
で3ミリ程度でした。

閉合トラバースの観測開始

 午前11時ちょうどから7点の閉合トラバース測量を開始

 水平角2対回、鉛直角1対回 距離2セットでの観測です。

 観測場所は、愛媛県歴史文化博物館の駐車場を囲む形で、傾斜地の観測点6、7、平坦地
の観測点1、2、3、4そして緩い斜面にある観測点5です。

 観測点2から順次、3、4、5、6、7、1、2へと進み、距離は進行方向のみの観測としました。

 そのうち、観測点2、4、7から前方後会法により、駐車場中央付近に設置した視準点8を水平
角、鉛直角を観測するという条件で実施しました。

観測点2での迷惑おっさん



観測点3での徳島会から参加の古川氏と松山支部の徳永氏



 観測点7で陽炎と悪戦苦闘する西条支部の工藤氏(観測)と合田氏(手簿)



前方交会法の目標となった視準点8



視準点8はアタッチメントの突先を視準する。



 閉合トラバースの形で観測点7つ、前方後会法での視準点1点の観測は午後1時30分に無事
終了しました。

 遅い昼食をとり、ついでに今回の測量競技会の景品を西予市の物産館「どんぶり館」で仕入
れた後、午後3時から、愛媛県歴史文化博物館第1研修室に移動。


観測終了後の内業

 概算標高を計算し距離補正の後、開放トラバース計算で近似座標を計算。

 年寄り組のA班の観測角の内角の総和のチェックでは899度59分19秒。

 若手二人の入ったB班の観測角の内角の総和のチェックでは899度59分44秒となりまし
た。

 便宜的に観測点2の座標をX=0.000、Y=0.000、H=500.00、ジオイド高30.00そして、視準点8の
延長方向に視準点10の仮想点(X=100.000、Y=0.000、H=500.00)を観測したものとして、概算
標高を計算し、距離補正を行った後、観測点2から後視点10で始まり、観測点3、4、5、6、7、1
そして到達点2に至る開放トラバース計算を行いました。



 午後4時、近似座標値が計算出来たので、前方後会法で視準点8の座標値を計算するものと
思いきや、講師の渡部氏、おもむろに「それでは厳密網計算に移ります。」

 一同「えっ!

 老眼おっさんも「えっ!

 しかし、逆らえるはずも無く、黙って各自厳密網計算を行う、単路線で水平網、高低網と計算
を行う。

 それでも午後7時には全員の計算が終了。

 基準点測量研修では、この状態までで午後10時までかかっていた。なんと参加者の進歩の
すばらしい事。

観測点の座標と標高の比較(黒字A班の結果、緑字B班の結果)



 結果に若干の相違がせ見られましたが、年寄り組は若手のB班に勝てるものは口だけと
口撃しますが、結果は見えており、あえなく白旗を掲げることになります。

 この厳密網で計算された座標を使用して、赤点で表示されている視準点8の座標を計算する
ことになりました。

 迷惑おっさんの「どんな方法でも良いから、8の座標を求めてください。3つ座標が出ますの
で、その座標値に囲まれる三角形の面積の小さい方を優勝にします。」

 との命令があり、またまた、みんな、ひたすら計算をするが、どんな方法をとるかは各自考え
ながら、黙々と考え計算している。

 そして1時間後、迷惑おっさんの「出来た。」の声が上がる。

 すべてが終了したのは午後9時だった。





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