愛媛県調査士会今治支部研修報告
平成19年1月13日 愛媛県土地家屋調査士会今治支部基準点測量研修会報告書
今治支部研修担当 渡部 毅

TS観測による4級基準点測量を行なった。
    水平位置は、厳密水平網平均計算で求めた。
    標高は、厳密高低網平均計算で求めた。

国土交通省公共測量作業規程 解説と運用より
(平均計算)
第42条 平均計算は、次に定めるところにより行なうものとする。
 (2)TS等観測による3〜4級基準点測量。
   ア.水平位置は、厳密水平網平均計算又は簡易水平網平均計算を行なって求める。
   イ.標高は、厳密高低網平均計算又は簡易高低網平均計算を行なって求める。

 観測作業 → 観測値の整理@
     水平角観測(倍角差、観測差)
     鉛直角観測(高度定数の較差)
     距離測定 (1セット内の測定値の較差、各セットの平均値の較差)

器械高と目標高(鉛直角の偏心補正) → 点検計算A
     水平位置の閉合差
     標高の閉合差

 平均計算 → 網平均入力B
     厳密水平網平均計算の重量

観測値と結果の比較 → 平均結果C
     厳密水平網平均計算(単位重量の標準偏差、新点位置の標準偏差)
     厳密高低網平均計算(高低角の標準偏差、新点標高の標準偏差)

 測量の方式について
 14条地図作成のTS等による基準点測量は、ほとんどが結合多角方式で行い、厳密網平均
計算で基準点成果を算出する。
 現地の状況により単路線方式が良いときもある。
 これから作られていく基準点は、他現場の既知点になることが多くなると思う。
 街区基準点は、利用者の使いやすい所に必ずしもあるとは限らない。
 現地が街区基準点から、遠い場所や街区の中のときに、どういう測量方式をとればよいか
次回の研修で行なう。
 今回の研修では、TSによる4級基準点測量の概要として観測から始まり整理、計算結果検
討と説明を行なった。
 すべてが重要である。
以上

@観測値の整理




A点検計算




B網平均入力




C平均結果





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